企業研究

    コスモス薬品|企業研究

    2019年度、コスモス薬品は売上高ベースで業界2位に位置しました。

    小型商圏メガドラッグストア戦略に則り、ローコストオペレーションによって実現するエブリデイ・ロー・プライスが大きな反響を呼び、堅調に2018年から業績を伸ばしました。

    本記事ではコスモス薬品の現状や特徴についてまとめます。

    コスモス薬品の現状

    コスモス薬品の2019年の決算の売上高は6111億円で、堅調に右肩上上がりで増益し続けています。

    セグメント別に見ると、医薬品が953億円、化粧品が642億円、日用雑貨品が1000億円、食料品が3438億円でした。

    セグメント別売上高について、いずれの内訳もほぼ右肩上がりで伸びています。注目スべきは食品の割合で、ドラッグストア業界でダントツの売上高を占めており、コスモス薬品の強みの特徴であると考えられます。

    店舗数も順調に右肩上がりしており、拡大の途上にあります。なお、コスモス薬品は福岡県に本社を置く企業であり、西日本、特に九州で強い勢力を持っています。一方、東日本にはほとんど進出しておらず、首都圏においては東京に6店舗あるだけです。

    そのため、東日本ではなく、西日本、特に九州地方のドラッグストアで勤務したい薬剤師さんにはおすすめの大企業といえます。

    コスモス薬品の特徴

    エブリデイ・ロー・プライス(EDLP)

    コスモス薬品の最も特筆すべき特徴は食料品で、その高い売上の背景には低価格販売があります。

    エブリデイロープライスを掲げ、その実現のために、ローコストオペレーションを徹底し、コストを低減しています。

    食料品の売上高は売上高構成比として50%以上を占めており、西日本の食品スーパー大手に匹敵する売り上げに到達しています。

    また、地元九州においては野菜や牛の切り落とし、豚バラブロック、鶏胸肉など生鮮食品も導入し始め、ドラッグストアというよりも、医薬品を中心として、お客様のニーズに応える総合スーパー的側面が高くなってきています。

    食料品だけでなく、化粧品や日用品においても注力しており専門知識を持つスタッフが、お客様の気軽な相談に応じる「ライトカウンセリング」を実施しており、顧客満足度の上昇につながっているのも特徴の一つです。

    小型商圏メガドラッグストア

    コスモス薬品は、ドミナント戦略をさらに進めた商圏人口1万人対して売場面積2,000平方メートルの店を1店舗出店するという、「小型商圏メガドラッグストア」戦略を実施しています。

    平均的なドラッグストアの商圏人口は約2.1万人、売り場面積700平方メートルです。

    従って、コスモス薬品は平均的なドラッグストアと比較して、3倍近い大きさの店舗を2倍の密度で出店していることになります。

    この超高密度大型店舗展開戦略が小型商圏メガドラッグストア」戦略の正体です。

    当然、自社同士でお客さんを分割することになってしまいますが、地域の医薬品、食料品、日用雑貨品などを独占することが可能となり、企業全体の売上を大きく上昇させています。

    ドミナント戦略自体は多くのドラッグストアで採用されていますが、ここまでの高密度大型店舗戦略はコスモス薬品飲みであり、大きな特徴と言えるでしょう。

    薬剤師としては近隣に大型店舗が複数あるということは、薬剤師同士でのヘルプが容易であると言え、長期・急な案件に限らず休みが取りやすいと言えます。

    調剤事業は始めたばかり

    コスモス薬品は長年調査事業については、国の規制緩和を待つとして見送ってきましたが、2019年から調剤事業をスタートさせました。

    都内や大阪などの都市部において調剤事業が開始されており、コスモス薬品の得意技である、大型店舗の出店が土地として難しい場所において調剤を開始しているようです。

    まだまだ調剤事業が始まったばかりで、全国で数店舗しかありません。

    しかし、言い換えるならば、コスモス薬品において今後伸びていく事業が調剤事業であると言えます。

    ドラッグストア業界で売上高第3位の大企業において、新規事業に積極的に絡んでいけるチャンスではないでしょうか。大企業という地盤の上で挑戦したい薬剤師の方にはおすすめかもしれません。

    まとめ

    コスモス薬品では、九州地方を中心に小型商圏メガドラッグストア戦略を掲げ、食料品を軸に展開しているドラッグストアです。一方、その領域にとどまるのではなく、関東・調剤事業にも進出をしてきています。

    得意な領域で勝ち、その利益をもって新たな領域にも進出していくというのは優れた戦略であり(多くの企業は得意領域で留まってしまい先細りする)、今後も安定して経営がなされていくと予想されます。

    コスモス薬品のまとめ
    • 2019年度ドラッグストア業界3位の売上高
    • 九州を中心に西日本で一大勢力を築いている
    • エブリデイ・ロー・プライス(EDLP)
    • 食料品の売上高が全体の50%以上を占める
    • 小型商圏メガドラッグストア戦略
    • 調剤事業は始めたばかり

    薬剤師転職サイトランキング【2020年最新比較】 本記事の内容 約5分で読み終わります。やや長いですが、薬剤師転職のおすすめサイトから転職サイトの利用法まで本記事のみで...

    COMMENT

    メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です