働き方(研究者)

    現場で働く研究者さんインタビュー#6「キョーリンリメディオ(ジェネリック・有機合成)」

    現場で働く研究者さんインタビュー第6弾
    キョーリン製薬HDのグループ企業であるキョーリンリメディオで有機合成の研究者として勤務する小林さん(男性)にインタビューしました。

    白衣
    白衣
    白衣:当サイトの運営者
    小林さん: 杏林製薬 勤務。製薬企業の研究者さん

    0. 勤務年数は? 年収は??

    白衣
    早速ですが、小林さんの現在の勤務年数などについて教えていただけますか?

    小林
    勤務先はキョーリンリメディオでジェネリック医薬品の有機合成研究者として勤務しています。
    勤務年数は現在2年目で29歳です。
    年収は700-800万円です。

    白衣
    29歳で勤続2年目ということは博士課程まで修了されているということでしょうか?

    小林
    そうですね。Ph.D取ったのが27歳で新卒入社し、2年間勤務したため29歳という感じです。

    1. 仕事内容について

    白衣
    出社してから帰るまでの1日の流れはどのようなものですか?

    小林
    ざっと述べると以下のような感じですね。

    10時:出社
    午前
    ・デスクでメールなどのチェックを行う
    ・研究室で薬理成分の調節などを試験する
    ・試験結果や調節結果などをまとめる
    13時:1時間休憩
    午後
    ・研究室で再び薬理成分の調節などを試験する
    ・17時30分頃に1日の研究内容や結果等をPCに入力し確認する
    ・デスクに戻り、メールなどのチェックを行う
    18時:退社

    白衣
    ありがとうございます。朝がゆっくりなのが良いですね!
    業務内容について、もう少し具体的にお聞きしてもよろしいですか?

    小林
    弊社はジェネリックが強みで、私もその研究に携わっています。昨今の医療費の高騰問題から、薬価を抑える事は重要な事です。そのため、目標は「より飲みやすく、より薬価を抑えられるジェネリック医薬品の創生」です。

    ジェネリック医薬品というと、新薬開発に比較してつまらなそう、と思われてしまいますが、決してそのようなことはありません。

    飲みやすい剤型や味を生みだすために、様々な成分を微調整していきます。単純な物性や合成を操作できれば良いというものではありませんので、勉強することは多岐にわたり大変です。しかし、研究者としての幅が大きく広がり、とてもやりがいのある研究です。

    白衣
    新薬研究ですと研究者はどうしても専門特化型になり、ベルトコンベアー的な扱われ方をするといいますよね。その点、様々なことに携われるジェネリック研究は面白そうですね!

    続いて、仕事のやりがいや困ることについてお聞きしたいのですが、いかがでしょうか?

    小林
    自分がジェネリック医薬品の新しい剤型を開発し、その許可が下りた時や新しい発見があった時に一番やりがいを感じます。

    毎日地道な作業をコンスタントに続けていくものであるため、途中で挫折したくなる時もありますが、自分の手によって新しい薬が生まれ正式な承認を得る事が出来た時は日々の努力が報われたと感じます

    仕事上で困る事としては、眼精疲労、運動不足、仕事中喋らない事が多くあるなどの理由からストレスは毎日ある程度溜まりますね笑

    しかし、定時退社して自分の時間を作る事が出来るため、ある程度解消する事は出来ています。

    2. 志望動機、御社の特徴・課題は?

    白衣
    御社の自慢できることや他社にない特長は何だと思われますか?

    小林
    新米の研究者であっても、しっかりと意見や思いを聞いて頂ける所ですね。他の企業であると退社時間が大幅に変わる事によって、生活習慣が乱れる事や研究に集中する事が出来なくなる事があるみたいですが、弊社ではそのようなことはほとんどありません。

    また、他社にない特徴というわけではありませんが、1週間に1度必ず同じグループで現在どの様な研究を行い、どの様な成果を出す事が出来ているかの会議が非常に濃密な事です。
    この会議がある事で、他人の意見や考えを取り入れる事が出来るため自分の視野をスムーズに広げる事が出来ています。

    3. 職場の雰囲気は?

    白衣
    小林さんが御社で働く理由は何ですか?

    小林
    私が求めている環境の中で働く事が出来る上に、自分がやりたい事が出来るためです。

    新米の研究者の意見や考えを聞いて下さる会社は少ないと言われていますので、今の職場はとても働きやすいです。特に私は有名な旧帝大出身などではないので、軽んじられずに意見が言い合えることは非常に感謝しています

    また、この会社では途中で研究職から外れ、営業職などにもシフト変更する事が可能ですので、その面もあり、とても魅力的な会社であると思っています。

    もちろん、人に貢献できる業界であるため働き甲斐ややりがいが多く感じられます。

    白衣
    それでは、次の質問に移らせていただきます。御社の社風はどのような感じですか?

    小林
    真面目でありつつも、時代に沿った柔軟な考えを持った社風です。社内の雰囲気としては、時間はしっかり計画的に使い、物事には柔軟性を持ちつつも真面目に仕事をするという感じです。

    特に多いタイプとしては、時間通りに物事を進めたい人や自分の意見を通したいという人が多い様に感じられます。また、幅広い年齢層の方々が働いている会社ですので、比較的時間に真面目で物事をしっかりと進めつつも柔軟性を持つタイプの人も多くいます。

    4. 製薬業界の課題・将来性は?

    白衣
    業界の課題や将来性についてどのように思われていますか?

    小林
    現在は多くの製薬会社が様々な分野で多くの薬を開発しています。特にジェネリック医薬品は、年々需要が高くなっている傾向にあるためこれからもこの業界の需要はとても高いと感じています。

    一方で、ジェネリック業界の課題としては、競合他社が増えてきているため、研究開発が熾烈になってきたことと、バイオシミラーの安定した創出が出来るか否かだと考えています。

    バイオシミラーはマーケットも需要もとても大きいのですが、低分子とは勝手が大きく異なるため、研究施設および研究技術の確立にとても難航しているというのが実情です。

    ですので、安定したバイオシミラーの生産体制の確立ができたジェネリック企業は大きな地位を確立すると考えています。

    5. 福利厚生は? 産休・育休は??

    白衣
    小林さんは御社の福利厚生制度に満足していますか?
    また産休・育休は取れる環境ですか?

    小林
    福利厚生制度はとても満足しています。特に病気や怪我などをした時はしっかりと早急に対応していただけます。そして、社内環境への不満などがあれば匿名で相談できる窓口もあるので安心して働く事が出来ています。

    また、産休・育休はしっかりと取得する事が可能であり、男性であっても育休を取得する事が出来るので良いと感じています。しかし、産休・育休を取得する際には引継ぎ作業がとても多いため、男性は育休を取得するにしても最低限の日数の人が多い傾向にあります。

    6. 博士号は必要? 修士で十分??

    白衣
    それでは最後の質問です。これからの製薬企業研究職の就活において、博士は必要とお考えですか?

    小林
    私が就職活動をした際は博士でした。特に博士にこだわっていたわけではないのですが、幅広い研究をしたいという気持ちが強く博士を取得しました。製薬企業の就活においては、やはり幅広い知識が必要になる事が多いため、博士を取る事は必要であると感じます。

    白衣
    白衣
    小林さん、本日はお忙しい中ありがとうございました。以上で、「現場で働く研究者さんインタビュー」の第6弾を終えたいと思います。今後もよろしくお願いします!

    #6 キョーリンリメディオのまとめ
    • 29歳、勤務年数2年目、年収700-800万円、有機合成研究
    • 飲みやすい剤型や味を生みだすために、様々な成分を微調整
    • 目標は「より飲みやすく、より薬価を抑えられるジェネリック医薬品の創生」
    • 柔軟性を持ちつつも真面目に仕事をする社風
    • バイオシミラーに進出したいが難航している現状
    • 産休・育休はしっかりと取得する事が可能。
    • 博士号取得者は多い

    COMMENT

    メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です