働き方(研究者)

    現場で働く研究者さんインタビュー#4「Dear Laura(化粧品会社)」

    現場で働く研究者さんインタビュー第4弾
    株式会社 Dear Laura(ディアローラ)で化粧品研究者として勤務する榊原さん(女性)にインタビューしました。

    白衣
    白衣
    白衣:当サイトの運営者
    榊原さん: 株式会社 Dear Laura(ディアローラ)勤務。化粧品の研究者さん

    0. 勤務年数は? 年収は??

    白衣
    早速ですが、榊原さんの現在の勤務年数などについて教えていただけますか?

    榊原
    勤務先は株式会社 Dear Laura(ディアローラ)で化粧品の研究者として勤務しています。
    勤務年数は現在6年目で30歳です。
    年収は300-400万円です。

    1. 仕事内容について

    白衣
    出社してから帰るまでの1日の流れはどのようなものですか?

    榊原
    だいたい以下のような感じです。

    9:00〜9:30 出社、メールチェック、タスク確認
    9:30〜11:30 新商品などの状態変化試験の進捗確認・他部署への報告書作成・ミーティング
    11:30〜12:00 調色(メイク製剤の色の微調整)・テストサンプル・ターゲットサンプル作成の準備
    12:00〜13:00 昼食(お弁当)
    13:00〜15:00 新商品や自社商品・OEM商品のサンプル作成、調色作業
    15:00〜17:00 翌日以降に使用する原材料の発注・在庫確認、企画部とのミーティングによるスケジュール作成
    17:00〜18:00  各種保管資料の作成・管理、翌日の予定を上長と確認
    18:00 退社

    平日は上記のような流れの業務内容が多いです、他、本社でのミーティング参加や商談などの予定がある際は、都度予定を変更しつつ業務を行なっております。

    白衣
    調色というのが面白いですね。初めて聞きました。

    業務内容について、もう少し具体的にお聞きしてもよろしいですか?

    榊原
    業務内容としては、大きく3つに分類されます。

    1.新商品の調色作業・ターゲットサンプルとのすり合わせ(自社商品)

    2.ターゲットサンプルの作成(OEM商品)

    3.経時変化の試験と、その結果に伴う商品化の可否の判断、及び他部署との今後の進行に関しての決定

    一番ウエイトが大きいのは、3番の経時試験の部分となっております。

    化粧品は基本的に使用期限を定めない場合、3年間品質を維持できなければなりません
    様々な環境(温度や日光の直射下など)における状態の変化を試験し、基準を超えたものしか商品化できないため時間をかけて綿密に行います。

    他、新商品の調色をし、実現可能なものかどうかを判断したりしています。ざっくり説明するのであれば、商品化の可否を判断している業務です。

    白衣
    商品の安全性とかがメインかと思っていたら、品質維持テストなども行うのですね。

    続いて、仕事のやりがいや困ることについてお聞きしたいのですが、いかがでしょうか?

    榊原
    やりがいは他部署が企画したり、取引先からこういう商品を作りたいと相談を受けた時に、いかに企画立案者の方々の気持ちを尊重しつつ、安全かつ基準を超える商品を実際に作ることができるかどうかを必死に考え、実現できた時です。

    また、自分が必死に実現させることが出来た商品が実際に店頭に並んだり市場に出た時に、売り場でお客様が購入してくださっているのを見た時には、格別に嬉しい気持ちになります。

    困ることは、やはりどう頑張っても実現出来ない商品は実際に存在します。その時に、企画立案者の方はその商品の親のようなものなので、思い入れが強く、どうにかして欲しいという意見や、強引に基準を通してくれないか、などのお話があった時にどうしようもなくなってしまう時は本当に困ってしまいます。

    2. 志望動機、御社の特徴・課題は?

    白衣
    なぜ御社を選ばれたのですか?
    また、なぜ今の職種を選ばれたのですか?

    榊原
    自社工場を作ったばかりであったのと、当時はかなりノリにノッテいた部分が会社選びの一番大きいポイントでした。

    当時の最新の機器を使用することもでき、その分野ではかなり有名な企業であった為です。しかも大手があまり手を出していないニッチな分野である為、人数もあまり多くないので、主体性や裁量を持って仕事ができると思い、今の会社を選びました。

    職種としては、両親が化粧品に関する仕事をしており、小さい頃から割と身近な存在であったのと、昔から化学や研究が好きで、研究者として好きな仕事を身近なジャンルでしたいと考えた時に、化粧品に関する研究・開発をしたいと思い決めました。

    他にも研究職はたくさんあるのですが、化粧品は薬機法などを学ぶこともできるので、潰しが効く点もポイントでした。

    白衣
    それでは、御社の自慢できることや他社にない特長は何だと思われますか?

    榊原
    まず、この規模ではまず考えられない、自社工場を3つ保有しており、すぐそばに自社物流もある為、とにかく製造から納品・出荷までスピーディな部分です。

    加えて、OEMも事業として行なっている為、安全性には厳格な基準を設けており、大手と同じような基準で商品化の可否を判断しております。

    また、自社製造である商品が多い為、他社よりもメイドインジャパンの比率が圧倒的に高いことも自慢できるポイントだと思います。特にこれからオリンピックもあるので、外国人訪日客が増えた時に、強いアピールポイントになると思います。

    白衣
    では一方で御社が力を入れていることと課題としていることは何ですか?

    榊原
    上述致しましたが、とにかく安全性・しっかりした商品を作る、という点にはかなり力を入れています。ただ、その分、プロモーションなどの点が同業他社に比べて課題となっているような気がします。

    私は研究・開発という立場ですが、ユーチューブやインスタグラムなど、最近、各社かなり力を入れているポイントかと思いますが、そういった点で消費者の方へのアプローチが少ないのかな、という意見です。

    いい商品を作っている自信はあるので、もっと消費者へそういった部分も訴求できればと思います。

    3. 職場の雰囲気は?

    白衣
    榊原さんが御社で働く理由は何ですか?

    榊原
    今となっては一番の理由は居心地の良さがあります。

    とにかく皆さん本当に優しい人ばかりで、困っている時も助け合う風潮があります。部署が違ってもみんなで昼食をとったり、飲みに行くなどコミュニケーションも盛んです。

    業界としてこの業界に居続けるのは、女性がいる限り、化粧品は無くなることがないからです。

    最近では男性も化粧をする方が増えてきており、市場規模は飽和状態と言われていますが、まだまだ伸び代はあると感じています

    白衣
    それでは、次の質問に移らせていただきます。御社の社風はどのような感じですか?

    榊原
    とにかく風通しの良い社風だと思います。しかし、その中でも守るべきラインはしっかり守る社風です。

    上長などにも積極的に意見をしやすく、いいと思ったアイデアなどは社内会議などに提案もしてくださいます。取締役の方々とも距離が近いので、話しかけてくださったり、意見を求めていただけます。

    なので、自分が積極的になれば成長しやすい環境だと思います。人間的には、穏やかで仕事熱心なタイプの人が多いです。ただ、みんなフランクでアットホームな雰囲気です。

    4. 化粧品業界の課題・将来性は?

    白衣
    業界の課題や将来性についてどのように思われていますか?

    榊原
    上述もしましたが、化粧品業界は、大きくいってしまえば人類が存続する限り無くならない業界だと考えています。

    ただ、新しい技術などが生まれにくくなっている現状は確かではあるので、最近の世界の発展(特にIT分野)に比べると業界の成長スピードはかなり緩やかなものに感じます。将来的にも、革新的な技術を生み出すのは難しいかもしれません

    一方で、男性も化粧をするようになってきているので、もしほとんどの男性が化粧をするのが当たり前になったりしたら、業界の市場規模の大きさは計り知れなくなると思います

    5. 福利厚生は? 産休・育休は??

    白衣
    榊原さんは御社の福利厚生制度に満足していますか?
    また産休・育休は取れる環境ですか?

    榊原
    福利厚生にはかなり満足しております。しっかりと土日祝日は休みですし、有給もちゃんと使えます。

    女性社員の方も、産休・育休から戻っていらっしゃる方も多いです。戻ってきたとしても、またすぐに同じように仕事に復帰なさっています

    福利厚生に関して、不満を感じたことはございませんし、業績が多少よくなかったとしても、社員のためといって賞与で還元してくださいます。社長をはじめ、社員の幸せまで考慮してくださっている印象です。

    6. 博士号は必要? 修士で十分??

    白衣
    それでは最後の質問です。これからの製薬企業研究職の就活において、博士は必要とお考えですか?

    榊原
    就職活動をした際は、修士でした。確かに博士の方がスタートラインでの総合的な知識は上になるのかもしれませんが、化粧品業界においては、博士が大きなアドバンテージになることは少ないように感じております

    基準も会社によって差があるのは事実ですし、何より薬機法であったり、扱う化粧品の種類によっても必要な知識は絞られてくるので、だったら早く就職をして、化粧品に特化した知識であったり、技術を身に着けることで、この業界で生きていく為に必要なものを得たほうが自分自身にとってはプラスになると考えています。

    仕事をしているうちに自然と覚えることも多いので、私は博士は特に就活には必要ないと思います。

    白衣
    白衣
    榊原さん、本日はお忙しい中ありがとうございました。以上で、「現場で働く研究者さんインタビュー」の第4弾を終えたいと思います。今後もよろしくお願いします!

    #4 Dear Lauraのまとめ
    • 30歳、勤務年数6年目、年収300-400万円、化粧品研究
    • 新商品の調色などを試験。商品歌の可否を判断
    • 大手があまり手を出していないニッチな分野に強み
    • 自社工場3つ・自社物流もあり。とにかく製造から納品・出荷までスピーディー
    • 産休育休はほぼ100%取得可能。時短勤務もあり。
    • 博士号取得者はほぼいない。必要性も感じない

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