体験談

    現場で働く薬剤師さんインタビュー#7「アイセイ薬局」

    現場で働く薬剤師さんインタビュー第7弾
    株式会社 アイセイ薬局で総合薬剤師として勤務する雪野原さん(女性)にインタビューしました。

    白衣
    白衣
    白衣:当サイトの運営者
    雪野原さん: アイセイ薬局で働く薬剤師さん

    0. 勤務年数は? 年収は??

    白衣
    早速ですが、雪野原さんの現在の勤務年数などについて教えていただけますか?

    雪野原
    勤務先はアイセイ薬局で管理薬剤師として勤務しています。
    勤務年数は現在5年目で29歳です。
    年収は400-600万円です。

    白衣
    ありがとうございます。
    管理薬剤師さんのお話は貴重ですので、本日のインタビューが楽しみです!

    1. 仕事内容について

    白衣
    出社してから帰るまでの1日の流れはどのようなものですか?

    雪野原
    朝は8:50 に出社し、身支度を整えて9:00 から業務開始です。9:30までは、前日注文した薬品の受取、薬品棚の補充などの開店作業を行い、9:30~12:00は、午前診察の患者対応を行います。

    処方せんを受け取り、薬を揃えて、患者様へお薬の説明をする、一般的なアレです(笑)。あとは薬歴管理とかですね。

    12:00~13:00 にお昼休憩をとり、13時から午後の業務開始です。13:00~15:00は 午後診察への前準備を行います。具体的には、午前中に不足した薬がないかの確認や、午前中に書き残っている薬歴の処理ですね。

    15:00~19:00は、午後診察の患者対応を行います。夜は昼に来られない患者層(ビジネスマン、子供など)が多く、午前中の高齢者への服薬指導とはまた違う接客が必要とされます。

    19:00~20:00 は閉店作業を行います。翌日の薬が不足することがないかの確認や、店舗のレジ閉め業務、簡単な清掃業務を行って終わりです。

    白衣
    午前診療と午後診療と客層が異なるため対応を変える、というのは、実際に勤務していない人にとってはなかなか盲点ですね。

    業務内容についてもう少し掘り下げて教えていただけますか?

    雪野原
    う~ん。いわゆる調剤薬局のイメージとそれほど離れていないので退屈な話かもしれませんが、主な業務内容は、医師が発行する処方せんに基づいて薬を準備し、分かりやすく説明することですね。処方せんの内容に疑問な点があれば、必ず医師に問い合わせをします。

    他には、保険請求が正しくされているかの確認や、「錠剤が飲みにくい」「粉薬に変えて欲しい」などの要望について対応するために、医師に連絡をして相談することもあります。

    高齢の方も多く来店しますので、「薬の数を減らしたい」などの要望も多く、今の症状にとって本当に必要な薬はどれか考えて不必要な薬をピックアップし、医師に相談するケースも少なくないですね。

    また薬の内容だけでなく、普段の食事や運動療法などの薬以外の相談も受ける機会も多くなってきました.

    白衣
    続いて、仕事のやりがいについてお聞きしたいのですが、いかがでしょうか?

    雪野原
    薬局で働いていると、患者さんと直接触れ合うことが多いので、患者さんからの「ありがとう」という感謝の気持ちが一番のやりがいです。

    また先程の話にも通じますが、クリニックの医師と「薬のやり取り」を通じて、患者さんにとってのプラスになる行為が出来ると、薬剤師として医療に関与できたという「喜び」を感じられ、とてもやりがいを感じます。

    白衣
    薬剤師冥利に尽きる、とでも言うのでしょうか。医療従事者として、一番うれしい瞬間ですよね。

    では一方で、仕事を行う上で困る点はありますか?

    雪野原
    仕事で困ることは、薬を渡す時に「薬剤師にどうして、症状を話さないといけないのか」「症状については医師に既に話している」と薬局で「話をしてくれない患者さん」ですね。

    話をしてもらわないと、「本当に必要な薬なのか」「薬の量はまちがっていないのか」などの判断ができないので、薬剤師としての仕事を十分に発揮できず、困ってしまいます。

    2. 志望動機、御社の特徴・課題は?

    白衣
    なぜ御社を選ばれたのですか?
    また、なぜ今の職種を選ばれたのですか?

    雪野原
    弊社は調剤薬局業界では全国展開しており、ある程度基盤がしっかりした安定した企業だから、というのが一番の理由ですね。

    もう少し踏み込んで言えば、薬の専門家集団として、季節ごとに情報誌を作成し、地域に根ざした薬局展開をしていることも魅力的でした。また、マンツーマン薬局以外にも、総合病院前や、医療モールなどの複数科目を受ける店舗展開を積極的にしており、薬局薬剤師として勉強になる企業だと感じたから、というのも大きいです。

    後は、研修制度がしっかり整えられており、年に1回の全薬剤師を対象とした試験でしっかり点数を取れば、必ず薬剤師手当が上がり、年収に反映される点がクリアで良いと感じましたね。

    将来的には、地域の方、全国に医療情報・健康情報を提供する広告作成に関与したいと考えていますが、まずはしっかり薬剤師業務を身に付けたいと思い、複数科目を受け付けている店舗に配属を希望し、今の職場で勤務しています。

    白衣
    それでは、御社の自慢できることや他社にない特長は何だと思われますか?

    雪野原
    先程も申し上げましたが、医療モール展開が豊富で、一つの店舗で複数科目の処方せんを学ぶことができる点だと思います。

    店舗で働く一般薬剤師や管理薬剤師以外にも、支店スタッフ(エリアマネージャー、ラウンダー)、本社スタッフ(教育研修部、店舗開発部、内部監査室など)として働くチャンスもあります

    他の企業は、ポジションの空きがなければ、または勤続年数を重ねることで推薦されるプロセスが必要ですが、弊社は年に1、2回不定期に異動の「公募」案内が来ます。

    公募には、上司や店舗管理者の承認がなくても応募することができ、採用された場合は現職場の許可なしで異動することが可能です。チャレンジする人には最適な環境だと思います。

    白衣
    現職場の許可なしで異動することができる、というのは素晴らしいですね!

    御社が力を入れていることと課題について教えて下さい。

    雪野原
    薬剤師教育や患者さんへの医療・健康情報の提供を、色々な媒体を用いて行っています。単純に処方せん受付することだけに着目しておらず、「処方せんがなくても気軽に入ってもらえる店舗」を作り上げることが注力しています。

    そのため、店舗の中には、図書館のようなスペースを作ったり、カフェスペース、大きなキッズスペースを作り、居心地の良い薬局らしくない店舗も多いです。

    また当社が発行しているフリーマガジンがグットデザイン賞にノミネートされたりと、時代に即した展開もなかなか調剤薬局業界にはありません。

    課題は薬剤師の定着率でしょうか。年収がどうしても上がりにくい点が、大手企業にはどうしてもあるためか、3~4年目の薬剤師の退職率が高い傾向にあります。年収のほかに、女性が多い業界なので、結婚・出産のタイミングで人不足が例年深刻になります。

    3. 職場の雰囲気は?

    白衣
    雪野原さんが貴院で働く理由は何ですか?

    雪野原
    チャレンジする環境があること、学ぶ姿勢のある人ほど年収も上がりやすいこと、医療モール展開が多く複数科目の経験が積めることなど、成長できる環境が整っている点が私にとっての大きな理由です。

    薬剤師として働くこと以外に、地域に配布するフリーペーパーの制作に関わりたいと思った経緯もあります。

    調剤薬局業界で働く理由は、「一番患者さんに近い存在でもあり、医師と関わりを持てる業界」だからですかね。

    白衣
    雪野原さんは成長意欲がかなり高いのでしょうね。だから御社との相性もとても良いのだと思います。ですので、雪野原さんと同様に成長意欲の高い学生さんには御社はピッタリなように感じます。

    それでは、次の質問に移らせていただきます。御社はどのような社風ですか? またどのようなタイプの人が多いですか?

    雪野原
    チャレンジ精神が高い人が多いです。稼ぎたい・上に行きたいなどの考えではなくて、医療人として、薬剤師として何ができるか、自問自答しながら勤務している人が多い印象です。

    エリア内で転勤・異動はありますが、転居を伴う転勤は少ないため、「地元で働きたい」という思いで就職する新卒薬剤師も多いです。一方、社宅制度もあり、全国転勤OKという行動派の薬剤師もいます。

    さまざまな考えを持つ薬剤師が、自身でマッチングする環境を見つけ、自分のしたいことの実現化を目標にしている人が多い印象です。

    4. 医薬品業界の課題・将来性は?

    白衣
    業界の課題や将来性についてどのように思われていますか?

    雪野原
    現状の医療制度では、医師からの処方せんに頼らないと、薬局として利益を保つことができないのが現実です。つまり、近くのクリニックが流行っている薬局は儲かり、流行っていない薬局は儲からない、という流れがあります。

    本来の薬局業務は、「処方せん」に頼るのではなく、来局された患者さんの予防医療やセルフメディケーションに関与することが一番です。

    そのような意識を忘れて、いかに「処方せん枚数を増やして」「人件費を減らして」利益を出すかについて、考えている企業が増えてきている印象があり、これは薬局業界・医療業界において、大きな課題だと感じます。

    白衣
    薬局の利益は近隣のクリニックに依存する、これは真実でありながら、声を大にして言われないことの一つですね。とても参考になります。

    5. 福利厚生は? 産休・育休は??

    白衣
    最後の質問です。
    雪野原さんは御社の福利厚生制度に満足していますか?
    また産休・育休は取れる環境ですか?

    雪野原
    福利厚生は充実していると思います。会員制の福利厚生サービス、保養所、社宅制度に加えて、地元を離れている新卒薬剤師は月に2回、地元へ帰る帰省手当が出ます。

    産休・育休も取得率は高く、時短勤務制度もしっかりしています。産休・育休明けに時短制度を利用してワークバランスを保ちながら、勤務している先輩が少なくないので、女性が長く働ける職場かなと思います。

    白衣
    今回は本企画の中でもトップクラスで有益な情報が詰まった回でした。
    就職活動中の学生にとって、間違いなく実り有るインタビューでした。

    白衣
    白衣
    雪野原さん、本日はお忙しい中ありがとうございました。以上で、「現場で働く薬剤師さんインタビュー」の第7弾を終えたいと思います。今後もよろしくお願いします!

    #7 アイセイ薬局
    • 29歳、勤務年数5年、年収400-600万円
    • 季節ごとに情報誌を作成し、地域に根ざした薬局展開をしていること
    • 当社が発行しているフリーマガジンがグットデザイン賞にノミネート
    • 年に1回の試験で点数を取れば、必ず薬剤師手当が上がり、年収に反映される
    • 店舗で働く一般薬剤師や管理薬剤師以外にも、支店スタッフ、本社スタッフとして勤務可能
    • 産休・育休も取得率は高く、時短勤務制度も整備

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