体験談

    現場で働く薬剤師さんインタビュー#3 「ウエルシア薬局」

    現場で働く薬剤師さんインタビュー第3弾
    ウエルシア薬局で調剤薬局の薬剤師として勤務する芹沢さん(女性)にインタビューしました。

    白衣
    白衣
    白衣:当サイトの運営者
    芹沢さん:ウエルシア薬局で働く薬剤師さん

    0. 勤務年数は? 年収は??

    白衣
    早速ですが、芹沢さんの現在の勤務年数などについて教えていただけますか?

    芹沢
    勤務先はウエルシア薬局で調剤薬局の薬剤師として勤務しています。勤務年数は今年で4年で30歳になります。

    年収は500-600万円です。ウエルシアは年収が高いように思われていますが、調剤薬局ではドラッグストアのお給料より少し下がるのが実情ですね。

    白衣
    よくわかりました。ありがとうございます(笑)。

    1. 仕事内容について

    白衣
    出社してから帰るまでの1日の流れはどのようなものですか?

    芹沢
    シフト制なので出社時間はまちまちですね。大体朝はパートさんがいれば11時頃の遅番出社です。一番混んでる時間帯の出社なのでそのまま調剤に入り、朝一番で来ている明け作業をした方のお昼休みを回していきます。

    13時半頃には病院の午前診療も終わり落ち着いてくるので出社した順に休憩に入りながら、その日の業務メールのチェックをします。

    15時半頃からまた忙しくなるので、午前にたくさん出た種類の薬があり在庫が足りなくなりそうなら、その発注も卸さんにかけて午後と夜に備えます。

    17時くらいまではパートさんが1人以上いることが多いので、調剤業務以外に必要な仕事を処理しています。夜はそのあと一人で最後まで調剤して1日が終わります。

    白衣
    業務内容についてもう少し掘り下げて教えていただけますか?

    芹沢
    正社員で中堅くらいになると管理薬剤師とほぼ変わらない仕事内容になります。社内だけでなく社外の薬剤師会、厚生局、近隣薬局や近隣クリニックとのやりとりも業務内容として多いですね。

    調剤業務も監査がメインで、投薬は新人やパートさんにお願いしています。その日のみんなの体調や気分などを細かく察知し、配慮した働き方を考えるのも大切な仕事の一つかなと思います。

    ミスがあってはいけない仕事なので、働きやすい環境を作ることには人一倍気をつけています

    白衣
    御社では30歳くらいから、マネジメント業務がメインとなっていくのですね。

    続いて、仕事のやりがいについてお聞きしたいのですが、いかがでしょうか?

    芹沢
    やりがいとしてはもちろん病気に悩む方のサポートをできるところです。薬剤師は専門診療科のようなものを持たず、どんな病気の処方箋が来ても適正に処理できるゼネラルな働き方が求められます

    そして、それは薬学の知識にとどまらず、様々な部分でもゼネラルであれということだと考えています。

    患者さんとの世間話も仕事の一環。薬局前を通る子供たちへの挨拶も仕事の一環。目の前の患者さんだけでなく地域の人たちにとって薬局があること自体が、まるで花屋さんやケーキ屋さんがあるかのような、心のゆとりと安らぎを与える場所となりたいと考えています。

    白衣
    では、仕事を行う上で困ることはありますか?

    芹沢
    患者さんの人数に対して、薬局が受け入れきれないほど混雑してしまうときですね。いつもうちに来てくれている方はそれでも待ってくれるので、大変申し訳なく思います。

    2. 志望動機、御社の特徴・課題は?

    白衣
    なぜ御社を選ばれたのですか?
    また、なぜ今の職種を選ばれたのですか?

    芹沢
    実は、元々は薬剤師として働くこと自体あまり魅力に感じていませんでした。実習先の病院も薬局もプロ意識にかける薬剤師ばかりで、現場の実情に辟易としたからです。

    それでも薬局という現場で働こうと思えたのは、数少ないものの高い意識を持って全力で仕事にぶつかっていく先生と出会えたからです。忙しいのに私の実習のため夜寝る間も惜しんで資料に目を通してくれたり、周りのやる気のない人たちを説得したり。

    信念を持って仕事をすることの大切さを学べた先生が現場で活躍されていたからこそ、まずはその期待に応えたいと思い調剤薬局を選びました。

    お給料の面でも調剤薬局が良かったのもありますが、やはり自分の中で最も価値を置くところを重視して選ぶのがいいのではと思います。

    白衣
    素晴らしい先生に出会われたのですね。実習先の、その先生がいる調剤薬局にそのままご就職されたということでよろしいでしょうか?

    芹沢
    そのとおりです。弊社は大手企業ゆえ、中堅層以上には熱心な薬剤師の方が多いように感じています。その熱血さが合うか否かは人によるのかもしれませんが、私にとっては非常に居心地が良いですね。

    白衣
    なるほど。御社の社風が伺えますね。
    芹沢さんが考える他社にない特長などはありますか?

    芹沢
    ドラッグストア併設で名前も浸透しているところでしょうか。

    特に主婦層の方に認知してもらえているので親しみを持ってやって来る方が多いと感じています。ちょっとした悩みを聞き出せたらそれに合う商品をご紹介できるのも併設店の強みですね。

    また、各地域ごとに24時間対応薬局もこれからどんどん作っていく予定です。

    現存する店舗については、非常時の調剤先としてお子さんのいる方などに前もって紹介することで、安心感を与えられていると考えています。

    白衣
    それでは次の質問です。
    御社が力を入れていることと課題について教えて下さい。

    芹沢
    内部的な話になってしまうのですが、事務員さんの待遇の向上だと考えています。薬剤師と事務員とでは仕事の幅は違いから仕方ないのかもしれませんが、現在の事務員さんの評価制度や給与水準はとても悪いと感じます。

    やはりお給料はやる気にも直結しますので、勤務20年のベテランと1年目の新人とで、差が無いに等しいというのは企業側の制度として見直しが必要だと考えます。

    薬剤師のみならず、みんなでお店を切り盛りしている以上は平等に評価されるべきだと個人的には思っています。

    3. 職場の雰囲気は?

    白衣
    芹沢さんが御社で働く理由は何ですか?

    芹沢
    正直に言いますと今なぜこの業界にいるのかは疑問に思い始めているところです。

    私たちがいくら頑張っても皆様の税金を使って薬を交付しているに過ぎない。高齢者の病院ジプシーのために、未来の子供たちの負債が増えていくのを助長しているように感じてしまっています。

    高齢者の方々は、自分たちは税金を払ってきたから使う権利があると思っている方が多く、医療制度の見直しが必要な昨今、このあたりの意識改革ができればと思っているのですが、なかなか上手くいきませんね。

    現場で働いているからこそ、医療に対しての高齢者の意識を変えることの難しさを非常に実感し、また自分の無力さを痛感します

    白衣
    芹沢さんのプロ意識がとても高いために生じる疑問ですね。正直な話、薬学部の学生さんは国家資格とって安全な道を歩きたい、という低い意識の方が多いのですが、中には高い意識をもって薬剤師として何ができるのかを真剣に考えている学生さんもいます。そのような方にはとても参考になるご意見だと思います。

    それでは、次の質問に移らせていただきます。
    御社はどのような社風ですか? またどのようなタイプの人が多いですか?

    芹沢
    社風としては若手が多くフレッシュな環境ですね。性格としてはコミュニケーションが取れる気さくで明るい人が多く、職場でも人間関係でモメることは少ない印象です。

    お給料が高いと知られている企業ですので転職組も多いですが、そういうところは関係なくみんな和気藹々とできていると思います。

    ただ事なかれ主義的な気風はあるので、相当なトラブルにならなければ色々見過ごす雰囲気でもあります。プロ意識の高い向上心のある方にとっては少々居心地が悪い職場かもしれませんが、薬局の性質上どこも似たようなものかもしれませんね。

    先にも述べたように、中堅の社員の方は、プロ意識の高い方が多いので、希望勤務先の人材の偏りに注意したほうがよいかもしれません。

    4. 薬局業界の課題・将来性は?

    白衣
    薬局業界の課題や将来性についてどのように思われていますか?

    芹沢
    6年制になり薬剤師への期待が大きかったのですが、その期待を思いっきり裏切っているのが現状ではないでしょうか。なぜ期待されていたのか考えている薬剤師はごくわずかだと思います。

    空白の2年間のおかげで調剤薬局への就職に就活が不要という恵まれた環境なため、何か勘違いしてしまったと感じざるを得ないです。今後も今のような売り手市場が続くと信じてやまないようですが、私はどんどん衰退していくと考えています。

    しかしそれは今の世代の若者全てに言い得ることなので、今後はどうなるのかは想像がつかないですね。

    白衣
    なかなか厳しいご意見ですね。先日も大学-厚労省の会議で6年制の成果について議題が上がりましたが、効果なしという意見が6割以上を占めていましたね。

    空白の2年間がモラトリアムや国家試験の勉強期間に当ててしまっているだけ、というのが現状ですね。

    5. 福利厚生は? 産休・育休は??

    白衣
    最後の質問です。
    芹沢さんは御社の福利厚生制度に満足していますか?
    また産休・育休は取れる環境ですか?

    芹沢
    取れるは取れますが、取りやすいかは別です。店舗によっては、薬剤師の換えが効かなかったため無理をせざるを得なく、切迫流産で危うい状況になってしまった人を知っています。

    昔の話で今はもっと改善されていますが、それでも店舗によっては、そのような可能性があることを意識してもらえたらな、と思います。

    ただ逆を言えば、現場にはそのような苦労をしてきた女性や危険な話を聞いてきた女性が多いので、周りの理解はとても得やすいと思います。

    多少わからず屋の男性上司も、現場の女性の結束力には勝てないので、全体としては意見が通りやすいですね(笑)。

    白衣
    大手企業だから、産休・育休などはしっかりしているものかと思っていましたが、一概にすべてが問題ないというわけではないのですね。これは学生さんとって、とても有益な情報ですね。

    芹沢
    もちろん、すべての店舗がそうだというわけではありませんよ。あくまで一つの意見として捉えてくださいね。

    白衣
    白衣
    芹沢さん、本日はお忙しい中ありがとうございました。以上で、「現場で働く薬剤師さんインタビュー」の第3弾を終えたいと思います。今後もよろしくお願いします!

    #3 ウエルシア薬局のまとめ
    • 30歳、勤務年数4年、年収500-600万円
    • 調剤薬局ではドラッグストアより給与が下がる
    • 中堅層以上には熱心な薬剤師の方が多い(熱血)
    • 24時間対応薬局もこれからどんどん作っていく予定
    • 社風としては若手が多くフレッシュな環境
    • 産休と育休は取れるは取れるが、取りやすいかは別

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