薬と科学

    インフルエンザで熱が下がらないときの対処方法は? 漢方薬のススメ

    インフルエンザになり薬を飲み、熱は下がってきたけれど37度台からなかなか抜け出せない。

    そろそろ会社も休み続けられなくて早く出社したい。

    そんな時ありませんか?

    インフルエンザにかかった際、医師の診察を受けた後、ゾフルーザやイナビル、タミフルなどの抗インフルエンザ薬を処方されてると思います。

    これらの抗インフルエンザ薬は、体からインフルエンザウイルスを減らします。

    しかしながら、厳密にはインフルエンザウイルスを減らす=熱がさがる というわけではありません。

    発熱の理由はいろいろとあります。

     

    この場合はインフルエンザウイルスがキッカケなのはもちろんですが、

    日頃の仕事の疲れで身体が衰弱して回復できていない可能性や、

    インフルエンザで身体が弱ったところに別の風邪が重なってしまった可能性などが考えられるのです。

     

    また、別の記事で書きましたが、ゾフルーザの解熱効果はマスメディアが述べるほど素晴らしいものではありません。

    なかには、薬を服用したけれど1週間程度発熱が続いたという例もあります。

    そこで、インフルエンザにかかり薬も飲んだけれど、あと一歩完治しないという際の対処法について、薬学部助教の白衣が解説したいと思います。

     

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    0. 要約:インフルエンザ4日目、5日目でも熱が下がらないなら漢方薬を飲もう

    西洋医薬品は病気を取り除く。漢方薬は身体を元気にさせる。西洋医薬品を飲んで体調が良くならないなら、漢方薬で体の体力や免疫力を上げると効果的。

    ・麻黄湯(まおうとう):インフルエンザ治療として有効レベル
    ・柴胡桂枝湯(さいこけいしとう):微熱・悪寒・吐き気などがあるときに使用
    ・補中益気湯 (ほちゅうえっきとう):披露改善漢方薬の代表
    ・十全大補湯 (じゅうぜんたいほとう):体重が低下するほどの体力低下の際に使用

     

    1. 漢方薬で体力低下を改善させる~ 西洋医薬品と漢方薬との違い~

    西洋医薬品では、一つの病気や一つの症状、それぞれに対して薬が処方されます。

    例えば、糖尿病には血糖降下剤、痛みには鎮痛剤といった具合です。 

    一方、漢方は病名や症状だけを目安に投薬されず、症状や体質などの総合的な判断によって薬が選ばれます。

    つまり、病気にフォーカスしたものが西洋医薬品で、病人にフォーカスしたものが漢方薬とも言いかえることができます。

    従って、本稿冒頭で述べた「インフルエンザにかかり薬も飲んだけれど、あと一歩完治しない」というケースに効果があるものは西洋薬ではなく、漢方薬なのです。

    インフルエンザに対しての西洋医学的アプローチは「抗インフルエンザウイルス薬を処方する」で終わっていますが、漢方薬的アプローチは「完治しない身体を健康に戻す」まで対処方法があるからです。

    漢方薬と聞くと怪しい感じがしますが、飛鳥時代に中国から日本に輸入され発展し続けた知識の集大成ですので、効果は決して怪しいものではありません。

    ですので、インフルエンザ後の発熱期間の長期化により体力が低下したときなどには、漢方薬が適しているのです。

     

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    2. インフルエンザで熱が下がらない際のおすすめの漢方薬

    ・麻黄湯(まおうとう):インフルエンザ治療として有効レベル

    麻黄湯はインフルエンザの初期に飲むと特に有効な漢方薬です。

    タミフルなどの抗インフルエンザ薬が使えない方などに処方されるケースもあり、インフルエンザの保険適応となっています。

    注意点として心臓が弱い方は十分に気をつけてください。

     

    ・柴胡桂枝湯(さいこけいしとう):微熱・悪寒・吐き気などがあるときに使用

    非常に歴史のある漢方にして応用の効く薬です。

    微熱や悪寒、頭痛、吐き気など効果があり、風邪が長引いた際によく用いられます。

    長期間の風邪により低下した体力を回復させ、風邪の完治を促します。

     

    ・補中益気湯 (ほちゅうえっきとう):疲労改善漢方薬の代表

    「補中益気湯」の「中」は胃腸を指し、胃腸の消化・吸収機能を整えて体調を治す薬です。

    柴胡桂枝湯と同様に体力が低下した際に用いますが、補中益気湯のほうが食欲不振や胃腸虚弱に効果が高いです。

    具体的には「微熱が続いたことにより食欲がわかず、栄養あるものが食べられずにインフルエンザが長引いている」といった際に効果的です。

     

    ・十全大補湯 (じゅうぜんたいほとう):体重が低下するほどの体力低下の際に使用

    柴胡桂枝湯や補中益気湯よりも強力に効きます。

    疲労倦怠感や食欲不振はもちろん、産後の衰弱やがん等の長い闘病生活による体力と気力の低下が認められた際にも処方されます。

    ただ効果が強いぶん、漢方薬を代謝する負担が補中益気湯よりも高いため、胃腸が衰弱するときは使用を控えてください。

    一番効果が強い薬を飲めばいいじゃん、というわけではないのです。

    3. おわりに

    今回はインフルエンザでゾフルーザやイナビルを使用し高熱では無くなったものの、微熱が下がらないときの対処方法について解説しました。

    薬局で処方される薬の大半が西洋薬ですので、漢方薬と聞くと怪しい気がしますが、歴史ある国のものでも定められた医薬品ですので、躊躇せずにご使用ください。

    もちろん、少しでも体調にあわないと思ったら使用を控えることは忘れず、異変があったら医師の診断を受けることを優先したくださいね

    インフルエンザで体力が落ちたところで肺炎などの合併症にかかる可能性もありますので。

    みなさん、お体にはお気をつけてください。

    それでは、このへんで。

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