書評・映画評

    書評「動画2.0 Visual Story-telling 」

    みんな大好きNewsPicks Book。

    第1段は「動画2.0 VISUAL STORYTELLING」(明石ガクト)です。

    Youtubeにはじまり、Facebook, Instagram, Tiktok など、動画メディアの勢いは止まりません。

    「テキスト→画像→動画」とヴィジュアル化の進展が進む世界で、どのような動画が人々の心を魅了するのか。

    白衣の私見たっぷりに解説していきます。

     

    2.スマートフォンの普及 × 5G 回線により、「1人で観る」コンテンツが増え、動画-個人の結びつきが強くなる

    現在、スマートフォンの普及により、人類史上最もディスプレイが世の中に溢れているといっても過言ではありません。

    そして、それは「人類史上最もテキスト・画像・動画の映写機が身近にある」と言い換えられます。

    また、みなさんも経験あるかと思いますが、人間は情報量の多いコンテンツが好きです。

    従って、スマートフォンは「テキスト・画像・動画」の映写機とありますが、利用頻度は「動画>画像>テキスト」と変遷していくと予想されます。

     

    しかしながら、2018年現在、動画コンテンツには大きなボトルネックが存在します。

    それが「通信量」です。

    「7GB を超えると速度制限がかかってしまう、追加料金が必要となってしまう」といったことありませんか?

    このように、2018年では通信量という大きなボトルネックが存在します。

    しかし、近い将来そのボトルネックが開放されると予想されています。

    その開放をもたらすのが次世代高速回線「5G」 です。

     

    5Gは、フルハイビジョンの映画が1.5秒でダウンロードできる通信規格で、4Gの100倍の速度を実現させる規格です。

    従って、スマートフォンやウェアラブルデバイスなどのモバイルデバイスの通信環境のボトルネックを完全に開放させる、「クリックした瞬間に動画が流れる」「常時、ネットと繋がっていられる」という世界を実現します。

     

    モバイルベースでの動画鑑賞が当たり前になると、映像に対する鑑賞方法が変わります。

    これまでの鑑賞スタイルはテレビ等の大型ディスプレイが主体であり、1つのディスプレイに対して家族など複数人で鑑賞するものです。

    一方、これからの鑑賞スタイルはスマートフォンの小型ディスプレイが主体となり、1つのディスプレイに対して個人で鑑賞するものとなっていきます。

    複数人に映像を届ける必要が無い場合、誰にでもわかる(当たり障りのない)平均的な映像ではなく、個々が満足できる尖った映像を作成・放送できるようになり、動画-個人間の結びつきが強くなっていくと予想されています。

    3.時間単位あたりの情報量 (IPT) を高くし、思想を持ったクリエイティブ性ある動画こそ価値がある

    個人個人にカスタマイズされた次世代の動画において、Information Per Time (IPT)、 すなわち時間あたりに占める情報量が重要な指標となります。

    スマートフォンでの動画鑑賞スタイルは、腰を据えての数十分~数時間の鑑賞方式ではなく、数分~10分程度の鑑賞スキマ時間が主体となっていきます。

    従って、短い時間に情報量を詰め込む必要があり、IPTが高いものが価値有るコンテンツとしてみなされます。

     

    ただ、単純にIPTが高いのみの動画に価値はありません。

    流行りのものを詰め込んだだけのIPTが高い動画には思想がなく、動画-個人間の結びつきを強くしません。

    従って、思想・メッセージ有るIPTの高い動画が価値有るものとして認められるのです。

    4.マネタイズ = プラットフォーム × スタイル × エンゲージメント

    5G時代の価値ある動画について明らかになったところで、どのようにマネタイズしていくかまで本書では記載されています。

    そして、筆者は動画メディアでマネタイズするには上記3点を掛け合わせることであると主張しています。

     

    まず、「プラットフォーム」とは、動画を提供する舞台を指します。

    代表的な Youtube から Facebook、Instagram、Twitter、Tiktokなど、自分のメッセージが伝わりやすいプラットフォームを選び、毎日投稿することが重要です。

     

    次に「スタイル」とは、オリジナリティを指します。

    動画を作成した会社名や個人名がなくても、「この動画ならばあの人だ」と視聴者に感じさせることができるとスタイルが確立されたと言え、ブランドが出来たとみなされます。

     

    最後に「エンゲージメント」ですが、これは動画に込めたメッセージにより変化をもたらすことを指します。

    クリエイターが本気で伝えたい魂の叫びによって、視聴者と深く結びつき、その人の世界観を変えることができたらエンゲージメントが達成出来たと言え、その視聴者はクリエイターのファンになります。

    これら「プラットフォーム」「スタイル」「エンゲージメント」が奏効すると、マネタイズが可能となると筆者は述べています。

    5.おわりに

    最後にもう一度要約を載せます。

    本稿では書きませんでしたが、書籍中には実際の動画の作り方などが図解付きで解説されており、実践的な側面が強い書籍でした。

    自然界はテキストでもなく画像でもなく、動画で構成されています。

    従って、我々人間が摂取する情報形態は動画の方が良いと感じる一方で、物事を正確に伝えるなどテキストにはテキストの良さもあります。

    テキストと動画の長所を理解し、両者を使い分けていくのが次世代のメディアのあり方と感じました。

    それでは、このへんで。

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