書評・映画評

    書評「昇進者の心得 新任マネジャーの将来を左右する重要課題」

    こんにちは、白衣です。

    相も変わらず、本日もマネジメント書籍の紹介です。

    本日紹介する書籍はこちら
    昇進者の心得 新任マネジャーの将来を左右する重要課題(DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー編集部)

    新たにマネジャーになった人が、注意すべきこととは?

    「DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー」の論文から、“昇進後”のあり方に関する8 本の論考を選び、紹介しているのが本書です。

     

    新米マネジャーの5つの誤解

    新米マネジャーは失敗しやすい。
    昇進後、新しい役割を誤解して、誤った「権限の使い方」をするからです。
    その5つの誤解について解説していきます。

     

    誤解1:管理職の権威は絶大である

    新米マネジャーは、マネジャーになったことで権威が高まり、その結果、自由と自律性が拡大すると思い込んでいます。

    しかし実際は、新米マネジャーには、上司や部下のみならず、社外からも相矛盾する要求が容赦なく突きつけられます。

    そしてその結果、これらの人間関係のせいで身動きできなくなってしまうのです。

    従って、新米マネジャーがリーダーシップを発揮するためには、部下だけでなく、自分のチームが置かれている環境も含めて管理する必要があります。

    チームを支える外部のキーパーソンを見つけて、効果的な関係を築かない限り、チームが仕事をこなすことはできないのです。

     

    誤解2:管理職の権威はその地位から生まれる

    とはいえ、新米マネジャーにもそれなりの権力はあります。

    しかし、ここで問題なのは、ほとんどの新米マネジャーが、その権力が管理職という立場に付随する権威から生まれることだと勘違いしていることです。

    この勘違いの結果、多くの新米マネジャーは独裁的に振る舞うことになってしまうのです。

    ところが、上意下達の命令に部下たちがいつも従うとは限りません。

    何度か痛い思いをした挙げ句新米マネジャーが学ぶ現実は、管理職の権力は部下や上司からの信頼を得なければ保証されない、ということです。

    最近、大学院生から教員となった白衣にとっては非常にささる誤解です、、、

     

    誤解3:部下を統制しなければならない

    新米マネジャーの大半は、部下を1 日も早く手なずけないと、と危惧します。

    おまけに、統制しようという気持ちのせいで、ついつい権威に訴えがちです。

    そして、権威による服従が自発的なやる気に勝ることはなく、やる気が損なわれれば力を発揮しよ
    うとせず、ひいては部下が自発的に考え行動しないようになり、望むような成果は得られないことにつながります。

    つまり、部下が主体性を発揮できるようなリーダーシップを身につけること重要であると筆者は解説しています。

     

    誤解4:部下1 人1 人と良好な人間関係を築かなければならない

    新米マネジャーの目標は、チーム全体の力を最大化する方法を見つけることです。

    しかし、大半の新米マネジャーは、部下1 人1 人と良好な人間関係を築くことが仕事だと誤解しがちです。

    その結果、個人の業績ばかりに目がいき、組織文化や部門の業績には無頓着になってしまい、チームの運営とは正反対のことを行ってしまいます。

    様々な才能の持ち主の問題解決力を発揮させ、チーム全体をうまく運営するためには、健全な組織文化を形成すること、すなわち規律と価値観を定めることが必要なのです。

     

    誤解5:何よりも円滑な業務運営を心がける

    全ての業務を円滑に運営することは、極めて難しいです。

    とういか不可能です。

    実際、マネジャーは数え切れないほどの業務をさばき続けなければならないうえ、チームの業績をより向上させる責任を負っています。

    だが現実は、新米マネジャーの大半が、自分を組織改革の主体と見ておらず、上が指示した改革プランに従うだけです。

    そのような改革者としての自覚を欠いた姿勢はマネジャーとしてイマイチです。

    視野を広げ、チームのために改革を起こさねばならないのです。

    以上のような5つの誤解に気づくことで、新米マネジャーの成功のチャンスは飛躍的に広がると本書は紹介しています。

     

    新米マネジャーが陥る落とし穴

    落とし穴1:隘路(あいろ)に入り込む

    新任マネジャーが失敗する原因として最も多いのが、隘路に入り込むことです。

    新人マネジャーは、早急な結果を求めて、新しい仕事の一分野で達人になろうとします。

    この1 点に向けて一心不乱に取り組んだ結果、自分の仕事全般への目配りがおざなりになり、成果が遠のいてしまうのです。

    落とし穴2:批判を否定的に受け止める

    成果を出せなかったリーダーには、批判を否定的に受け止める傾向があると著者は言います。

    彼らは昇進する前の成功を根拠に、自分は優秀であると思い込んでいるからです。

    その結果、いかなる批判も自分への攻撃と捉えるようになり、批判を肯定的に受け入れることはできなくなっています。

    落とし穴3:威圧的である

    落とし穴2に通じますが、新任マネジャーが「自分は有能である」と信じ切っている場合、周囲に威圧的
    に振る舞うことがあります。

    そして、そのような態度に部下は反感を覚え、チームの成果が下がってしまうのです。

    下手に出る必要はありませんが、マネジャーたるもの高圧的であってはいけません。

    落とし穴4:拙速に結論を出す

    早急な成果を求めるあまり、また自分は有能だと思うあまり、熟考せずに結論を出してしまい、マネジメントの失敗を招いてしまいます。

    落とし穴5:マイクロ・マネジメントに走る

    新任マネジャーは、部下を信頼してやらせるべきにもかかわらず、逆に干渉してしまうという過ちを犯しがちです。

    つまり、新人マネジャーは部下がビジョンや目標から外れて行動しないかと懸念し、勝手に先回りし、“マイクロ・マネジメント”に走ることが多いのです。

    以上が新米マネジャーが陥る落とし穴です。
    すなわち、拙速に結果を求め高圧的に部下を思い通りに動かそうとすると、失敗するといえます。

    まとめ

    新米マネジャーの5つの誤解
     誤解1:管理職の権威は絶大である
    誤解2:管理職の権威はその地位から生まれる
    誤解3:部下を統制しなければならない
    誤解4:部下1 人1 人と良好な人間関係を築かなければならない
     誤解5:何よりも円滑な業務運営を心がける
    新米マネジャーが陥る落とし穴
     落とし穴1:隘路(あいろ)に入り込む
    落とし穴2:批判を否定的に受け止める
    落とし穴3:威圧的である
    落とし穴4:拙速に結論を出す
    落とし穴5:マイクロ・マネジメントに走る。

    いかがでしたでしょうか。

    白衣としてはここ最近のマネジメント書で一番勉強になった気がします。

    さすがはハーバード・ビジネスレビューという気がしました。

    それでは、このへんで。

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