書評・映画評

    書評「並外れたマネジャーになる80対20の法則」部下の指導に手を焼くあなたに是非

    こんにちは、白衣です。
    本日紹介する書籍はこちら
    「並外れたマネジャーになる80対20の法則」(リチャード・コッチ著)

     

    勘の良い方なら気付かれたと思いますが、本書は超有名な「80対20の法則」をマネジメントに活かしたHow to本です。

    「80 対20 の法則」とは、顧客の20%が利益の80%をもたらすなど、ごく少数の出来事が大きな結果をもたらすという、観察から導かれた経験則を指します。

     

     

    皆さんの職場でも、ある一定の優れた人がその他大勢の総合力よりもコンスタントに成果をもたらしたりしていませんか?

    本書は80対20の法則をマネジャーの行動に応用させ、以下のように活かすと良いと紹介しています。

    「探偵マネジャー」になる
    「メンタリング(教える)・マネジャー」になる
    「自由にやらせるマネジャー」になる
    「時間に余裕をもつマネジャー」になる
    「単純化するマネジャー」になる
    「怠け者マネジャー」になる

    それでは各項目の詳細について解説していきます。

     

    「探偵マネジャー」になる

    その名の通り探偵のように、何事にも気持ち鵜呑みにしないせいでマネジメントすることを指します。

    例えば、一般のマネジャーは、ほとんどの顧客を大切だと思います。

    しかしながら、その他大勢のように全ての顧客を大切だと考えず、本当に重要なのは主要顧客だけであると、冷静に判断するマネージャーのことです。

    80対20の法則によれば利益の80%は顧客の20%がもたらしてくれます。

    それにもかかわらず、全ての顧客が大事だと考え本当に重要な主要顧客に対してのサービスをおざなりにしてしまい、利益を下げてしまうのが一般のマネジャーです。

    探偵マネジャーはそのような上辺だけの判断はせず、主要顧客は誰かを見極めた上でターゲットを絞ります。

    そうすることで小さな努力・投資で利益が増えていく、という マネジメントが可能になるとのことです。

    「メンタリング(教える)・マネジャー」になる

    技術が発展し it の力で以前より大きなことができるようになった昨今。

    しかしながら、ビジネスで重要なのは結局のところ人です。

    つまり、人を理解する基本的な力を養わないと マネジメントはおろか、ビジネスはうまくいきません。

    そして、人の理解の第一歩は「関心をもつこと」です。

    人は年齢・国籍等にかかわらず、みな自分に関心をもってほしいと思っています。

    ビジネスにおいても同様で、部下は上司に自分のことを気にかけ、方向性を示してほしいと思っています。

    従って、部下に関心を持ち、彼らのやる気を引き出して高いパフォーマンスを維持させることがメンタリングマネージャーとしてのスタンスです。

    適当なタイミングで、その場にふさわしい共感や関心を示し大きな効果を生む、まさに80対20の法則を活用したマネジメントスタイルと言えます。

    「自由にやらせるマネジャー」になる

    「自由にやらせるマネジャー」とは、部下の良い点を引き出して、本人・会社にとってプラスになるように自由にやらせるマネジャーのことです。

    束縛してアレコレ指示するのではなく、刺激を与えて創造性を発揮させて成果を上げるスタイルですね。

    白衣の経験からすると、このスタイルの上司を持つと自身の裁量権が上がって仕事が楽しくなった思い出があります。

    一方で、本当に初心者の方にはこのスタイルでマネジメントされても何していいか分からず困ってしまいそうです。

    また、「自由にやらせるマネジャー」になるためには、誠実さが欠かせないと著者は述べます

    細かな指示を出さない、ということは十分な信頼関係が築けていないと、サボり放題の環境に一変するからです。

    誠実な態度で部下との信頼関係を築き、彼らの長所・特徴が活かせるような環境を構築することが重要です。

    「時間に余裕をもつマネジャー」になる

    OECDが加盟34 カ国を対象に行った労働時間と生産性に関する調査(書籍発行当時)によれば、労働時間が長い3 カ国(ギリシャ、ハンガリー、ポーランド)が、生産性では下位(26位、33 位、34 位)に位置する一方、労働時間の短い国(オランダ、ドイツ、ノルウェー)は、生産性が高い(5 位、7 位、2 位)ことが明らかになっています。

    つまり、労働時間と生産性には明らかな逆相関性があり、時間の価値もまた、80 対20 の法則の対象となっていることを示すのです。

    マネジャーとして価値有る仕事を効率よく効果的に行う方法として、著者は「選択と集中」について述べています。

    つまり「自分の仕事で最も価値がある分野を見極め、その重要な分野に特化し、他は一切無視するような仕組みを作る」ことが重要であるということです。

    この「選択と集中」はよく聞く話ですが、実際に仕事に移そうと思うとかなり難しいと白衣は感じます。

    まず必要な仕事と不要な仕事の線引が難しく(明らかな事務作業は別として)、不要な仕事を誰かに振ったり、外部に依頼するにも立場や組織の仕組みが不十分だとうまく行かなかったりとハードルが地味に高いです。

    それゆえ「選択と集中」ができると、それだけで周り差別化出来るということですので、改めて意識したいところです。

    「単純化するマネジャー」になる

    マネジャーのような頭の良い人は単純なものよりも複雑なものを好むが、物事を複雑にせず、単純にするように心がけなさい、というものです。

    たしかに頭の良い方はいろいろなことに各々の個別解を出して対処しようとしする傾向がある実感があります。

    優秀な方なら効果を最大に発揮するためにそのようなことも出来るのでしょうが、あまり優秀でない方は各々に対して個別に対処するということは難しいものです。

    「顧客が違うパッケージにしてほしいと言っている」「オプションを増やすべきではないか」といったものは複雑さを増加させ、混乱を招きます。

    組織のマネジメントという観点からは、全体がうまくいく平均値を見定め、単純化していくことが重要なのです。

    「怠け者マネジャー」になる

    例として、職業軍人として成功した、プロシアの貴族、マーシャル・エリッヒ・フォン・マンシュタイン将軍が紹介されています。
    マンシュタイン将軍は、部下の将校を有能か無能か、勤勉か怠慢かによって以下のように4 つに分類しています。

    ・怠慢で無能な将校:害がないので、放っておく。
    ・勤勉で有能な将校:細部まで適切に考慮するので、優秀な参謀になる。
    ・勤勉で無能な将校:どうでもいい仕事をつくり出して迷惑なので、即刻クビにする。
    ・怠慢で有能な将校:最高責任者にふさわしい。

    この分類はマネジャーにも当てはまります。

    ユニークなのは「勤勉で無能な将校」を、即刻クビにしたいと明言してることです。

    そして非常に同感です。

    勤勉なのは良いのですが、どうでも良い仕事ばかり作りだして手間を増やしたり、自ら積極的にした仕事の出来がイマイチだったりと、ろくなことありません。

    年齢が若ければ成長途中と考えて許せますが、ある程度成熟した人だとまさに老害です

    「怠慢で有能な将校」こそ最高責任者にふさわしい、としていますが、この場合の怠慢はただの怠け者としての怠慢を指すのではなく、独創性と結びついた独特の怠慢であると著者は述べています。

    経済に詳しい方が不労所得で自由に暮らすようなイメージでしょうか。

    聡明だから自信をもって怠慢になれるし、怠慢だからこそ自由な時間があり、より少ない労力で多くの成果を上げる近道を見つけ出す、というスパイラルが怠慢としての最高の形であり、80対20の法則そのものであると著者は述べています。

    まとめ

    本書で述べられているマネジャーの種類のおさらいです。

    「探偵マネジャー」になる
    「メンタリング(教える)・マネジャー」になる
    「自由にやらせるマネジャー」になる
    「時間に余裕をもつマネジャー」になる
    「単純化するマネジャー」になる
    「怠け者マネジャー」になる

    書籍にはあと2つの特徴あるマネジャーの種類について明記されています。
    そちらについて知りたい方は是非本書ご一読ください。

    すべてのスタイルを取り入れようと思うと、中途半端なマネジャーになりそうですので、自分の性格・スタイルとあったマネジャーの方法をひとつ取り入れてみるところから始めると良いと思います。

    人を監督するのって時間と手間がかかり大変ですよね。
    マネジメント能力をもっと上げていきたいものです。

    それではこのへんで。

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