製薬企業への就活

    戦略的自己分析のススメ

    私は人に感謝されると喜びを見出す人だったんだ…そんなものはクソ喰らえ

    自己分析,自己分析,自己分析…と就活を行うと耳にタコができるのではないかと言うほど,あるとあらゆるところで聞かされます.そのような,自分を分析という何の意味があるのか不可解極まりない作業を強いられ,それを行わないと,さも就職できないようにのたまってきます.

    それで結局何が見いだせるのか自己分析体験者に聞くと,「“ありがとう”って言われると嬉しいんだな,っていうことが改めてわかった」など,わけわからない回答が帰ってきます.

    そりゃ“死ね,外道”と言われるよりありがとう”と言われる方が嬉しいことなんて,分析なんかしないでも自明の理ではないでしょうか.

    こんな事しか見出だせない自己分析は本当にやる価値があるのでしょうか….

    結論としてやるべきです笑.

    「お前は何が言いたいんだ」と非難の声が聞こえてきそうですが,再度いいます.自己分析はやるべきです.ただ,上記の様なくだらない自己分析は一切不要です.やるべき分析は自分歴史のパーツ集めです.

     

    人はストーリーに印象づけられる

    行きたい企業,なりたい職業,色々あると思います.しかしながら,人には適正というものがあります.それはレベル属性です.大企業になりたいなら大企業が求めるレベルに,研究者になりたいなら研究者としての素養が求められます.

    人事採用担当もこのようなレベルと属性という適正を見極めようとしてきます.では,求職者はどのように適正を示せば良いのでしょうか.それは,これまで自分が歩んできたストーリーです.

    単純に「私は好奇心が旺盛です」と言うよりも,「好奇心が旺盛で興味のある学会には出席し,面白い講演をしている先生に話しかけ,その先生の研究室に行ってきました」と言った方が,よほど説得力があり,印象づけられます.

    同様に「潤滑油のように人間関係を調整することが得意です」というよりは,「部活の副キャプテンを務めた際,キャプテンと部員との間で摩擦が生じましたが,この摩擦の解消に努めました」というような感じです.このようなストーリーを掘り起こし,加工するために自己分析は必要なのです.

    加工と述べましたが,この部分も非常に重要です.どんなに良い食材でも調理の仕方でだめ料理にも絶品料理にも返信します.この切り口を探すことに,これまた自己分析が必要なのです.

    上の好奇心が旺盛の例ですと,「好奇心」の切り口の他に「行動力がある」「コミュニケーション能力がある」といった切り口から攻めることもできます.副キャプテンのほうは「問題解決力」という切り口があるのではないでしょうか.

    自分が内定を貰いたい企業の社風や職種の属性を考えて食材を料理し,一つの大きなストーリーにするのです.このストーリーが滑らかであればあるほど,採用者にあなたを印象づけることができます.

    伝えることはただ一つ

    気をつけてほしい点は,就活ストーリーは,起承転結はあれどサブストーリーは必要ないということです.たいての履歴書やESでは「学生時代に頑張ってきたこと」「あなたの長所は」「学生時代に苦労したことは」というように特技・長所的な内容を2,3個求めてきます.

    この時,一つには「リーダーシップ」を提示し,もう一つには「探究心」を提示してはなりません.

    「リーダーシップ」を提示したなら,他の項目でも「リーダーシップ」について述べなくてはならないのです(もちろん別のストーリーに基づく).あれもこれもと欲を出すと,全てが薄まり,なんの印象も残らなくなります.

    プレゼンと一緒で情報は少なく,伝えることは一つだけです.この「リーダーシップ」について相手が興味を抱けば,必然的に述べたストーリーの周辺についても聞いてきます.そこで,「行動力」や「計画性」などについて述べれば良いのです.

    繰り返しますが、伝えることは一つだけです。あなたの志望企業が喜びそうな、あたたのとっておきを伝えてください。

    なお,このストーリーの周辺についての質問にたどたどしく応えると結構な確率で落とされます(経験的に笑).履歴書に記載しない事項についても十分に歴史を深掘りし,加工しておいてください.

    内定を得るためには,目指す企業のレベル・職種の属性を考え,求められるレベルと属性に応えたストーリーを構築する必要があります.

    自己分析とは,要はそのストーリー作りの材料となる経験の棚卸し加工作業のことを指すのです.このことを理解しないと闇雲に自分探しが始まり,はては「ありがとうと言われると…」みたいなフザケタことを言うことになります.

    内定を得るためのレベルを分析し,効果的なストーリーを発掘する,戦略性が自己分析には不可欠です.働きたい企業で働くため,なりたい職業になるため,戦略的に自己分析を行いましょう.

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