書評・映画評

    キリが悪いところであえて終わらせる。それが生産性向上のカギ

    「あのことが気になって作業に集中できない」。皆さんは、そのような経験はありませんか? 私は自分で言うのもなんですが、かなり集中力が散りやすいです笑。

    しかしながら、日中はサラリーマンとして会社に勤務し、夜間は大学院で研究をしています。土日祝日も、編集者と言う仕事上働いていることが多く、また仕事がなくても研究室で研究をしています。さらに、このように遅筆ではありますがブログを書いたり、オンラインの講座でプログラミングや会計等について勉強したりしています。

    なぜこのようなことが可能なのか。それはもちろん私が特別な技持ってるからでもありません。その理由として、ある心理学の技術を無意識のウチに使っていることに、に最近知ったので紹介します。

    ツァイガルニク効果とは?

    私が無意識に自分で活用している心理学とは、ツァイガルニク効果(ザイガルニク効果)と呼ばれるものです。ツァイガルニク効果を一言で述べると「終わってない仕事や中断している作業、達成できていない目標は、達成できた事柄よりも頭に浮かびやすい」というものです。Wikipediaへ

    ツァイガルニク効果は旧ソ連の心理学者ブルーマ・ツァイガルニックが提唱した節で「レストランのウェイターはメモを使わずに驚異的な記憶力で注文を覚えるが、料理が運ばれた途端きれいさっぱりそのメニューについて忘れている」といったことから提唱した学説です。

    すなわち「中途半端な作業は非常に強く頭に残りますが、終了した事柄については迅速に脳から消え去る」ということを証明した効果です

    この効果から、みなさんはどのようなことを思い浮かべますか?
    私が真っ先に浮かんだ事は「学校のテスト」です。私は薬学系の大学出身ですので必須の講義数はかなり多いです。基本的に月曜から金曜の1限から5限まで全て埋まっている生活が4年間続きました。

    したがって期末テストも盛り沢山のうえ、暗記を求められる科目が大多数でしたので非常に苦労しました。何だかんだでテストに落ちたことは無いのですが、面白いことに試験が終わった次の週には、ありとあらゆることをきれいさっぱり忘れています。毎日終電近くまで残って詰め込んだにもかかわらず、少々寂しいものです笑。

    なぜ私はこんなきれいさっぱり忘れるんだろうと長らく疑問でしたが、このツァイガルニク効果について知った時、深くふか~く腑に落ちました笑。完了したタスクは脳から消えるのですから、ごく自然な事柄なのですよね…。

    ツァイガルニク効果はポジティブにもネガティブにも応用できる

    上記の例ですと、勉強したことをすぐに忘れてしまうツァイガルニク効果はネガティブなものと捕らえられますが、ポジティブに応用することも可能です。私がマルチタスクをこなせていることの理由の1つに、ツァイガルニク効果をポジティブに応用しているからです。

    脳に強く残っているという事は、脳がそのことに対して持続的に作業行っているということです。つまり中途半端で気になっている事と言うのは、裏返せば実際に作業をしていないその時でも、脳が働いてくれていると言えます。

    また中途半端に意図的に終わらすことで、そのことが気になって気になってしょうがないのという状況を創り出すことが出来ます。その結果、作業から一旦離れた後でも再び取り掛かりやすくなります。

    私はブログを書くため、「何かしらのテーマはないかなぁ」と考えていますが、何か思いついた時、その場ですぐスマートフォンで見出しを作ってしまいます。時間にするとわずか2分にも満たないこの作業をすることで、脳の中で勝手に情報が整理されていますし、しっかりとした執筆に取り掛かりやすくなります。

    このようにして、やりたいことや、やらなくてはならない事を意図的に中途半端に終わらせることで、作業に改めて取り掛かる際の腰を軽くすることができます。

    ネガティブに働かせるとツァイガルニク効果はかなりの難敵となる…

    一方で、楽しいことについてはツァイガルニク効果を働かせると相当厄介なことになります。皆さんもテレビを見るのをやめようと電源は切ったもののやはり途中で続きが気になり、再度テレビに付け直してしまったことありませんでしょうか。

    また漫画やドラマの続きが気になって気になって仕方がない、毎週毎巻チェックしてしまうといったこともあるのではないでしょうか。かく言う私も漫画が大好きで、実家の本棚にはおそらく3,000冊ぐらい漫画があります笑

    このようなものにツァイガルニク効果を働かしてしまうと、作業にとりかかったものの全く集中できず、作業効率が著しく落ちてしまいます。したがって、ツァイガルニク効果が発揮しそうなシチュエーションになってしまった場合は、無理矢理途中で切り上げたりせず、おとなしく最後まで楽しみを楽しみましょう笑。絶対に勝てません…。

    ですから私はテレビは全く見ません。最初はアンテナを抜いていただけたのですが、次第に邪魔に感じるようになったので、今ではテレビそのものが家にはありません。映像を楽しみたい時は映画館に行って映画を見ます。映画館は映画以外のことができないため集中できますし、短ければ90分長くても3時間できれいさっぱり完結するのでツァイガルニク効果が一切働きませんので大変オススメです。

    必然的ネガティブに対抗するためには

    しかしながら、必然的にツァイガルニク効果が働いてしまうこともあります。例えば仕事をしているときに、ふと気になった返信していないメールの件とか郵便局への手続きといった用件です。

    このようなことがいちど頭にふと浮かんでしまいますと、一気に集中力は失われ気になってしょうがなくなります。すぐにそれらの要件を処理できれば良いのですが、郵便局への手続きなど、すぐ実行できない場合も少なくありません。そのようなツァイガルニク効果がネガティブに働いているときは、どのようにしたらよいのでしょうか。

    神・時間術の樺沢紫苑さんや、メンタリストのDaiGoさんは「紙に書き出せ」と著者の中で紹介しています。紙に書き出した位でツァイガルニク効果が薄まるのか、そもそも何で紙に書き出す意味があるのか、気になるところだと思います。

    冒頭でも紹介しましたが、ツァイガルニク効果は「中途半端な作業は非常に強く頭に残りますが、終了した事柄については迅速に脳から消え去る」という効果です。したがって、紙に書くという行為を行うと、作業が完了しますので脳から消え去ってしまうのです。

    言いたいことはわかります。「紙に書いただけで本質的な事は何も解決していないではないか」と。しかしながら、「郵便局に行きたい」という情報の上に、「郵便局に行きたいということを紙に書く」といった情報を上書きすることで、脳の情報が上書きされます。

    1番上に上書きされたデータのタスクが終わっているので、ツァイガルニク効果が働かなくなるのです。言葉遊びの詐欺まがいの解説の様に感じ方もいると思いますが、「脳」というのは意外にそういう側面があります。

    さらに、本来ならば中途半端なタスクがあると「終わらせなければならない」というプレッシャーから心理的に落ち着かなくなってしまうのですが、「紙に書いてあるので後で見返せば、すべて忘れずに行える」といったことから心理的にも安心していられますので、よりいっそう脳の作業領域からタスクは消去されます。

    おわりに

    今回は最後に効果について紹介いたしました。いかがでしたでしょうか。私は基本的に、現代人は時間が足りないと考えています。しかしながら、時間は有限です。従って、各作業における時短と密度の上昇。すなわち効率性と効果生を高めることでしが、日常のタスクを継続しながら+α(余暇、自己投資など)は得られないと思っています。

    今回紹介しましたツァイガルニク効果などを用いて、どんどんポジティブに操っていきたいですね。皆さんの何かしらの足しになればと思います。

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